漢方でいうニンジンとは

こんにちは。奈良漢方薬局です。

4月になり、新年度がスタートしましたね。

気を引き締めて頑張っていきたいです。

 

今回は漢方におけるニンジンのお話。

少しマニアックなお話です。

 

ニンジンと聞いてほとんどの人は

このニンジンを思い浮かべます。

しかし、漢方においてのニンジンは別にあります。

漢方におけるニンジンは代表的なもので次の3種類あります。

高麗人参

田七人参

西洋人参

では、これらはどういった違いがあるのでしょうか。

 

高麗人参

漢方でよく使われるのはこちらのニンジンです。

したがって、漢方でいうニンジンとはこの高麗人参を指します。

朝鮮人参と呼ぶこともあります。

ウコギ科のオタネニンジンの根をつかいます。

加工の過程で乾燥させたものを白参とよび、蒸して乾燥させたものを紅参と呼びます。

栽培年数によって値段が変わり6年栽培したものが最も高価です。

主に補気剤として使われ、滋養強壮の効果を持ちます。

血虚にも用いることができます。

簡単にいうと、気が足りなくて元気がない人に使うと元気になります。

温性で、身体を温める作用を持ちます。

血圧を高めることがあるため、高血圧の方には注意が必要です。

 

漢方としては「人参湯(理中丸)」「補中益気湯」「柴胡加竜骨牡蛎湯」などの漢方薬に使われております。

漢方薬以外の使い方としては、高麗人参をホワイトリカーに漬け込む人参酒などがあります。

韓国では料理にも用います。高麗人参や鶏肉を煮込んだサムゲタン(参鶏湯)が有名です。

ご存知の方も多いでしょうが、とても高価な生薬です。

 

田七人参

 

高麗人参と同じウコギ科のサンシチニンジンです。

三七人参とも言われます。

高麗人参と混同されることがありますが、まったくの別物です。

こちらは血虚に使うことはできません。

かつては「山漆」と呼ばれ、漆を塗るように傷口に塗ることで血が止まるということから名づけられたそうです。

 

効果としては、血流を改善することが知られています。

他にも、血圧を下げる効果や血糖値を下げる効果があるなど言われており、

現代病の予防になるということで健康食品として人気があります。

 

当薬局でも取り扱っております。

 

 

 

血圧を下げるなんて高麗人参とはまったく逆の効果ですね。

粉末をそのまま飲むのが良く、漢方薬の煎じとして使うことは当薬局ではありません。

 

 

西洋人参

 

ウコギ科のアメリカニンジンの根を使います。

生薬名は「西洋参(せいようじん)」

 

高麗人参と同じ滋養強壮効果を持ちますが、こちらは効果が弱いです。

また高麗人参が温性の特徴を持ち、飲むと体がポカポカしてくるのに対して、

こちらの西洋人参は寒性のため、身体を冷やします。

高麗人参は高熱の場合にはあまり使いませんが、

こちらの西洋人参は高熱に使うことができるほか、

夏バテの滋養強壮などにも使用されます。

 

他にも高麗人参のように血圧を上げることはないので、高齢の方にも安心して使えます。

漢方としてよりも、健康食品しての使用がほとんどです。

 

この西洋人参と野菜のニンジンを混同している場合がありますが、これもまったくの別物です。

この西洋人参は高麗人参同様、希少なもので、かなり高価な生薬です。

 

 

 

ちなみに野菜のニンジンは上記の3種類のウコギ科と違って、セリ科のもので全く別の植物です。

野菜のニンジンは「平性」で体を温めも冷ましもしないので、どちらにも使えます。

 

 

この辺は漢方の勉強をしていて間違えやすい部分なのでまとめてみました。

たまには専門的な話をと思いまして。

 

ではでは。

にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP