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雑記

伊吹山と薬草

 

昨日から雪が降り、寒い日が続いています。

今朝から晴れてはいますが、やっぱり寒い。

今年に入ってからインフルエンザも増えてきているようです。

岐阜県のインフルエンザの流行状況

体調管理には十分ご注意ください。

 

さて、

岐阜に住んでいる人々にとって伊吹山は特別な山です。

伊吹山は岐阜県と滋賀県と福井県の3県にまたがる標高1377mの山です。

ここ羽島市の奈良漢方薬局からは雪化粧をした伊吹山がきれいに見えます。

 

伊吹山は古くから薬草の宝庫として有名です。

 

平安時代には伊吹山の薬草を宮中に献上したという記憶が残っています。

また岐阜でおなじみの織田信長がポルトガル宣教師の進言を受け、

伊吹山山麓に薬草園を作り西洋の薬草などを移植したと言い伝えもあります。

 

伊吹山には現在1300種類からの植物が確認されており、

そのうち薬草は280種類もあるそうです。特に伊吹山のヨモギはとても有名です。

漢方では、ヨモギの葉を乾燥させたものを「艾葉(ガイヨウ)」という生薬として使います。

また、お灸でつかう「艾(もぐさ)」の原料となり、

「伊吹山もぐさ」は品質が良く古くから最上級品として知られており百人一首にも登場します。

 

「かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」

※さしも草はヨモギのことで、燃える思いをもぐさの火に掛けています。

これほどまでに思いを寄せていることを伝えたい、でも伝えられない。ああ、あなたは知らないでしょう。あの伊吹山のもぐさの火のように燃える私の思いを。※奈良訳

 

今でも伊吹山のふもとにはお灸の大手メーカーの㈱山正さんや、

せんねん灸で有名なセネファ ㈱さんなどがあり、

全国のお灸の有数の生産地となっています。

(※ヨモギの採取地は江戸時代後期以降滋賀県から新潟、富山などに移ってきているそうです)

 

また、米原市に「薬草の里文化センター」というものがあり、

薬草園や「いぶき薬草湯」というものがあり、冬季は土日祝日のみの営業ですが薬草風呂に入れます。

こんな寒い日は薬草風呂で温めてみてはいかがでしょうか。

 

漢方には飲む以外にも、

お風呂に入れるという使いかたもあります。

奈良漢方薬局でも、漢方薬の入浴剤を取り扱っておりますので、

米原まで行けない方でも自宅で薬草風呂をお楽しみいただけます。

 

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