一般用医薬品(市販薬)の販売制度を見直す医薬品医療機器法などの改正法が14日、参院本会議で可決、成立した。薬剤師らからオンラインで説明を受けるのを条件に、コンビニエンスストアでも市販薬が購入可能になる。社会問題となっている市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)に関する乱用対策では、若年者への購入制限を設ける。(共同通信2025.5.14)
私は大学院時代にドラッグストアでバイトしていたので、どんな仕事かはある程度把握しているつもりです。
薬の説明など95%は必要とされていませんが、5%は必要です。
1日何百人もくるので何回かは大事な薬の話をしています。
病院では医者が薬の種類や使い方を決めてくれます。市販薬は自分で決めなければなりません。
危ない使い方を知らずにやっている人もいるのでそこが防げるかどうかでしょう。
離島や山奥のコンビニしかない場所ではいいのかもしれません。効率やコストを突き詰めていくと削減されるのが安全です。
効率を求めた結果、服薬指導が企業が責任を免れるためのマニュアル的なものになり、重要説明を読んで客がOKのチェックをしていくだけにならないか心配です。
ドラッグストアではいろんな薬が売っています。
ですが市販薬で売ることができる薬品の成分の数は限られており、多くはありません。
風邪薬にしろ、目薬にしろ、各製薬会社が独自の効能を謳っていますが限られた成分をどう組み合わせるかでしかありません。
簡単にいうと風邪薬など無数の種類があるようにみえて実は似たり寄ったりということです。
ですので製薬会社はあの手この手で製品の付加価値を生み出すために包装や広告にこだわります。
ですがそれにかかるコストは製品の値段に乗っかってきます。高い値段であるほどいい薬ではないということです。
特にテレビ広告をバンバンしている薬は値段と成分が見合ってないことが多いです。
逆に広告をしないドラッグストアのプライベートブランドのものは成分の割には安いことが多いです。
といっても合う合わないがあるので値段を気にせずに自分に合うものを選ぶといいと思います。
ちなみに奈良漢方薬局の扱っている商品に広告にコスト割いているものは一切ありません。
私が値段も含めて良いと思ったものしか売らないというのが私なりのこだわりです。
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